
ご挨拶

この度、第21回日本ミトコンドリア学会年会を、2023年3月16日(木)から3月18日 (土)までの3日間、帝京大学板橋キャンパス(東京都板橋区加賀2- 11-1)で開催させていただくことになりました。
2020 年から世界中を席巻している新型コロナウイルス感染症の広がりで、学会会場において対面でディスカッションするという、従来は当たり前だった学術集会の開催形式が大きく変化しました。オンライン形式の学会は、遠隔参加が可能で感染リスクがない、といったメリットがある反面、会場におけるネットワーキングによって人と人のつながりを広げ深化させるという学術集会が持つもう一つの大切な役割が発揮できなくなっているという懸念もあります。感染拡大からおよそ3年が経過し、ワクチン接種の広がりや感染防止対策の進歩から、with コロナの時代となりました。そこで、対面主体の開催が期待される本年会では、テーマを「今ここに集い、夢を語ろう」とし、基礎系・臨床系の研究者・臨床医が一堂に会し、今後のミトコンドリア研究と臨床応用について自らもつ夢を語り、情熱を交換できる場にしたいと思っております。
現在ミトコンドリアを対象とした科学研究は、多様な生物学的役割が明らかにされるのに伴って、益々大きな広がりをみせています。また、ミトコンドリア機能異常はあらゆる臓器障害をもたらすため、疾病の克服のためには多様な病態・症状の診療・研究に関わる医師・研究者が、領域横断的に関わる必要があります。ミトコンドリア学会は、ミトコンドリアをテーマとして取り組む基礎研究者から臨床医までが、幅広く交流する場として期待されてきました。本年会を通じて、ミトコンドリア研究のさらなる拡大深化と、疾患克服に向けた明るい未来を切り開くきっかけとなれば幸いです。
ぜひ多くの皆様にご参加いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
第21回日本ミトコンドリア学会年会 大会長
帝京大学医学部小児科 三牧 正和